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歌謡ポップスのルーツ

1歌謡ポップスのルーツをずーーっと辿って行くと、戦前の「服部良一メロディー」へ行き着いてしまいそうなんですが(笑)キリが無いので、「歌謡ポップス前夜」という事で昭和30年代の状況を眺めてみたいと思います。

Oldiesのルーツを考えた時に興味深かったのが「ベニー・グッドマン物語」という映画です。この映画の中で主人公は「どうしたら若い人がダンスホールに来てくれるか」「どうしたら若い人を熱狂させられる音楽を作れるか」というテーマで、バンドの面々と作曲、編曲の面で模索している様子が描かれています。おそらく’30年代の話でしょうから、今こういったビッグバンドスタイルのスタンダード・ナンバーを聴けば、良識的な大人の音楽に聴こえますが、前回歌謡ポップスの定義で触れた「若者の踊れる音楽」に正にぴったりなテーマで、ある種の感動を覚えました。

引用が長くなりましたが、高校卒業前のダンスパーティー(Promと呼ぶそうです。)などの伝統のないわが国では、若い人が人前で踊るといったら、「盆踊り」くらいしか思い浮かびません。そこで流れるのは民謡を中心とした土着の音楽ですから、歌謡ポップスに結びつく要素は非常に少ない、と言わざるを得ません。
いきなり否定してしまいましたが、昭和30年代の歌謡曲の大きな流れの一つに「青春歌謡」と呼ばれるジャンルがあり、短調の楽曲の多くはこの邦楽的、あるいは土着的なルーツを容易に見出すことが出来、後に歌謡ポップスにも影響を与えている楽曲も皆無ではありません。

主として大人向けの歌謡曲の中には「都会調」と称される「日本のブルース」の流れを汲むものが多くあり、この流れは歌謡ポップスにも受け継いでいかれます。代表的な歌手として、フランク永井・アイジョージ・西田佐知子をあげておきましょう。(念の為に申し上げますと、「ブルース」と言ってもここでマディ・ウォーターズだのロバート・ジョンソンの話をしたい訳ではありません。(笑)「服部メロディー」や淡谷のり子さんの「港のブルース」を思い浮かべていただければ・・)

戦後にアメリカから入ってきた「ウエスタン」も日本人の作曲によるウエスタン調の歌謡曲が存在する事から、傍流の一つではある、と考えます。

「カバーポップス」からの流れは一番の主流である、と考えるのが妥当でしょう。
昭和30年代当時、「若者の踊れる音楽」といったら、カバーポップスしか無い、と言っても過言ではない状況でしたので、歌手にしても作り手にしてもこういったサウンドを日本人自身で作り上げたい、と考えるのが自然な流れだと思います。ザ・ピーナッツの「ふりむかないで」「恋のバカンス」(共に宮川泰 作曲)やビルボードでNo.1になった坂本九の「上を向いて歩こう」などはその代表的な例である、と考えます。

昭和30年代後半になると、日本にも「エレキ・ブーム」が到来します。ここまで述べてきた個々の状況と相まって突発的に現れたのが橋幸夫をはじめとする「リズム歌謡」で、歌謡ポップスの最も正統なルーツである、といっても過言ではないでしょう。

*写真は坂本九

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Comments

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Posted by: clash of clans astuce | March 16, 2015 at 04:44 PM

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