Doo-Wopの深い森 1
マリーンズが全てのタイトルを総なめにしたのを見届けて、腑抜けになってしまったヤスシです。(苦笑)
最近、自分用にDoo-Wopの編集版を作ろうと思い立ったのですが、物凄い事になってしまって訳が判らなくなっています。(笑)そこで、Doo-Wopに関するお話をしてみようと思います。
Doo-Wopとは’50年代に主に黒人のグループが歌った、バックで「ドゥードゥー」などというコーラスの入ったナンバーの数々を指すのですが、ここでは主にバラードを取り上げていこうと思います。
とりあえずOldiesの入門編として最も適していると思われる、"American Graffiti "で取り上げられたDoo-Wopナンバーから・・
"Only you "というナンバーを耳にした事のある方はたくさんいらっしゃると思います。ゆみーなによると、「お風呂」のコマーシャルの定番だとか・・(笑)
Plattersの最大のヒットで、実に親しみのある、耳に良く馴染む"Only you "はヴォーカルのトニー・ウイリアムズの艶のある、良く伸びる歌声が印象的なナンバーで、Plattersの魅力を上手く引き出しています。
"Smoke gets in your eyes "(煙が目にしみる)はゆったりしたテンポのロマンティックなナンバーで、ドラマティックなエンディングが印象的です。
Plattersからは更に1曲”The great pretender"も収録されており、こちらは「ルルゥ・ルルゥ」というコーラスが印象的なビートが強調されたナンバーで、サビの終わりのブレイクでのコーラスの入り方なんかが典型的なDoo-Wopスタイルと言えるでしょう。
出だしの"Happy birthday "が印象的な"16 Candles "はイタリア系白人のジョニー・マエストロが率いるCrestsの最大のヒット曲で、スマートでロマンティックな曲調はDoo-Wopの良さを実に良く表したナンバーと言えるでしょう。恋人に捧げる1曲として、あなたも是非歌ってみてはいかがでしょう。(笑)
Doo-Wopグループとして最も古くからのキャリアを持つSonny Till&the Oriolesの"Crying in the chapel"はイントロのチャイムが実に印象的で、なめらかなハーモニーが味わい深いナンバーです。Doo-wopにはChapelというモチーフは実に興味深く、タイトルに"Chapel "がついていればまずハズレはありません。(笑)
ベースコーラスが大変特徴的なSpanielsの"Goodnight sweeheart goodnight "はDoo-Wopを代表する1曲と言って間違いなく、この切ない味わいこそ、Doo-Wopの最大の魅力である、とヤスシは断言いたします。(笑)
ジェームス・シェパードのヴォーカルとベースコーラスが印象的なHeartbeatsの"A thousand miles away "も実にロマンティックなナンバーで、「ドリーミー」と呼ぶに相応しい1曲です。
ユニークなメロディで「シュワ・シュワ」と迫る(笑)"I only have eyes for you "はFlamingosの後期の代表的なナンバーの1つで、Doo-Wopの名曲の中でも異色の1曲と言えるでしょう。
Temposの"See you in September "は「夏休み」と「新学期」というモチーフを上手くいかしたナンバーで、この映画のテーマにぴったりの1曲と言えるでしょう。この切ないムード、たまらん!
あまりにも簡単な紹介でしたので、補足としてそれぞれのナンバーのデータをご紹介しておきましょう。
"Only you" Platters (Mercury '55 R&B#1,Pop#5)
"Smoke gets in your eyes" Platters (Mercury '58 R&B#3,Pop#1)
"The great pretender" Platters (Mercury '55 R&B#1,Pop#1)
"16 candles" Crests (Coed '59 B&B#4,Pop#2)
"Crying in the chapel" Orioles (Jubilee '53 R&B#1,Pop#11)
"Goodnight sweetheart goodnight"(Vee-Jay '54 R&B#5,Pop#24)
"A thousand mules away" Heartbeats (Rama '56 R&B#5,Pop#53)
"I only have eyes for you" Flamingos (End '59 R&B#3,Pop#11)
"See you in September" Tempos (Climax '59 Pop#23)
これからどういった展開になるのか、想像もつきませんが「Doo-Wopの深い沼」にはまってしまわないよう、気をつけたいと思います。(笑)
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