New Orleans(その3)
<昨日はなんとも潤いの無い話題で、すみませんでした。ヤスシもたまに錯乱しますので、大目に見てくださいませ。(笑)さて、前回ニューオーリンズについて書きましてから、はや1週間が過ぎてしまいました。皆様に忘れられないうちに、続きを書こうと思います。
最近、旅行記を書く関係もあり、当時撮影したビデオを観る機会が多いです。ビデオに沿ってお話を進めていきたいと思います。(写真は左上から、O-157対策(嘘)、Doo-wopグループ(笑)路面電車、公園、大学構内、人気者の「おねだり君」(笑)、長大な橋)
<「欲望」という名の電車に乗って>T.ウイリアムズという作家のタイトルを拝借してしまいましたが、行先が「Desire」という地名があるそうで、このタイトルが広まったそうです。ホテルから2ブロックほどの停留所から路面電車に乗り込んで出発です。この電車は外観はクラッシックですが、車内はウッディな感じで案外清潔感があります。目的地の動物園に向かって電車はひた走ります。この通りの名前はSt.Charlesというのですが、車内からの町並みの景観が大変趣があります。日本でいえば函館などの地方都市を思わせる感じでしょうか。路面電車だけに走行音も喧しくなく、落ち着いた時間が流れます。
動物園に行くにはバスの方が正面入口まで運んでくれるので、歩かなくて済みますが、この風情ある時間を過ごすのはなんとも優雅で、乗車すること自体が小旅行の趣がありますので、ニューオーリンズを訪れた際にはぜひお乗りいただく事をお勧めします。
<動物園までちょっと寄り道>テュレーン大学の前で電車の旅は終わりです。ここから動物園までは15分ほど歩きますので、テュレーン大学に寄り道しましょう。たいへん由緒のある大学のようですが、私達はほんの少し中庭を見て歩いただけでしたが、歴史のありそうな建物と新しい校舎の対比が見事だと感じました。元来大学というところは授業をやっているような時間であれば、来訪を拒むようなところではないと思います。迷惑のかかるような行為を行わなければ来訪を咎められる事は経験したことがありません。もちろん、本来学ぶ為にやって来る学生さんの場所なのですから、ブックストアと呼ばれる売店や食堂、構内のパブリックスペース以外の場所に入り込むのは慎みましょうね。ベンチで一服して、一旅行者を受け入れてくれた事に感謝してテュレーン大学を後にしました。
<動物園までの道のり>動物園はオーデュボン公園というところの奥に位置します。そこまで15分ほど道全体が公園になっているような通りを歩きます。草むらにリスを見付けました。木の実を食べるしぐさがなんとも愛らしく、思わずビデオのピントを最大限アップしてしまいました。泉には噴水もあり、虹がかかっていい感じです。途中にはたくさんの草木が生えており、「しだれ柳」というものを初めて目にしました。ジョギングする人あり、のんびり散歩する人ありでいかにも「時間が止まって」おり、なんとも平和な景観です。
<動物園にて>さて、ちょっと歩き疲れたと思う頃、目指す動物園が見えてきます。駐車場にあちらのドラマなどで良く目にするスクールバスが止まっており、どうやら小学生が見学に来ているようです。園内のところどころにステージがあり、ヘビ、トカゲといった爬虫類や、オウム、フクロウなどが来園者を歓迎?してくれます。先ほどの小学生たちも爬虫類を興味深げに見守っていました。敷地はかなり広く、数えてはいませんでしたが、かなりの種類の動物がいるようです。動物たちがいずれもリラックスしているように見えたのが印象的でした。池にフラミンゴが戯れていたのですが、その様子がDoo-wopグループのFlamingosのジャケットにそっくりだったのには思わず苦笑してしまいました。ここの動物園には世界で唯一の「白いワニ」がいました。薄暗いガラスに囲われた中にいるのですが、いかにもワニらしく、じっとしてなんら動きがありませんでした。(笑)
園内の簡易食堂で食事した事は前回も書きましたが、プラスティックの容器に入っている割には味は本格的でした。歩きつかれたら、ぜひ立ち寄ってみてください。
<ダウンタウンまでクルーズ気分>動物園の奥側の出口をさらに進むと線路を跨いでミシシッピ川に突き当たります。ここからダウンタウンの外れ、水族館までのミニクルーズが2時間おきに運行しています。気分を変えて帰りはこれに乗りましょう。船のつくりは本格的な観光船というより、実用的なフェリーに近いですが、まるで運河のような波のないおだやかなミシシッピ川を往くのはある意味贅沢な気分でもあります。吹き抜けのデッキは開放感に溢れ、微風を感じながらゆったりと移動していきます。景観が倉庫街から都会へ徐々に変化していきます。200Mはあろうかと思われる川幅はなかなか日本ではお目にかかれない風景です。ときどき貨物船と行き交いながら進んでいくと気の遠くなるような長大な橋が見えてきます。岸壁にいかにもお金持ちが乗りそうな大型の客船が見えるともうすぐ小さな旅も終わります。単調ではありますが、路面電車と同様に「旅」を感じさせてくれる移動でした。
<昼間から賑わうフレンチクゥオーター>前回も触れましたが、「夜が本場」と言われるフレンチクゥオーターですが、日中もまた独特の風情があります。バーボンストリートに立ち並ぶ商店やライブハウスなど、どの店も趣向を凝らした看板を掲げており、それを眺めるのも風情があります。通りを観光客を乗せた馬車が行き交うさまは普段私達がイメージするアメリカの風景とはかけ離れており、時代を遡ったかのような不思議な感覚です。川に面した通りに130年の歴史を持つといわれる「カフェ・デュ・モンド」なる喫茶店があり、アメリカとは思えないほどの大勢の人が行列しています。ヤスシも並んだかって?いいえ、お察しのとうりヤスシの辞書には「行列」なる言葉は載っておりませんので、もっと空いている喫茶店にさっさと鞍替えしました。(笑)ミュージシャンをはじめとする大勢の「大道芸人」がおりましたが、ひときわ目についたのが体中を金色に塗り銅像のように立ち尽くす「動かない人」でした。彼がたまーに動くもんだから「ギョッ」とすること請け合いです。(笑)
<水族館>来る日も来る日もフレンチクゥオーターをウロウロしておりましたので、観光地らしいところに行っていないのですが、珍しくヨメさんのリクエストがありましたので、フレンチクゥオーターにほど近い、水族館に行ってまいりました。規模がどれくらいなのかは想像がつきませんが、とにかく数え切れないほどの水槽がありました。天井が水槽になっていて下から見上げるようなつくりになっている所があり、たいそう珍しかったです。やはり、熱帯魚は色鮮やかで、後からビデオで見ても美しいですね。ヤスシは途中で飽きてしまい、上の空でしたが、ヨメさんはどれもこれも物珍しげに眺めていました。野外にはヘビや鳥を見せるステージもあり、見物客で賑わっておりましたが、ヤスシは説明している白人のオネエサンに気を取られていました。(爆)お休み処で食べたアイスクリームがカラフルでちょっとしたアクセントになりました。
<禁断(笑)のトップレス・バー>本来は水族館で観光編はおしまい、の筈なのですが、読者の皆様にそっと告白いたします。ある日ヨメさんと宿で昼寝を取っていた時の事、ヤスシだけが途中で眼が覚めてしまいました。ヨメさんは一向に起きる気配がないし、ここがラスベガスなら迷わずカジノへGO!となるのですが、ニューオーリンズではそうもいきません。さて、どうしたものかと思案しているヤスシに悪魔が囁きます。「この機会を逃したらお前の大好きな白人のオネエサンの裸を拝む機会はもう無いぞ」(爆)なんてひどい悪魔なんでしょう。って自分自身の事なのですが・・(苦笑)ヤスシは悪魔の誘いを真に受けてフラフラと(いそいそとかも・・)カナル通り沿いにある「オネエサンのいる店」を目指したのでした。たった、それだけ?期待して損したわ、このアホ!
いや、見事目指すお店に潜入したのは良いのですが、ヤスシのテーブルに付いてくれたオネエサンがその道に染まっていない風情の目元涼しい女子大生で、なんでもこちらの大学で録音技術か何かを学んでいるのだとか。ヤスシも実はミュージシャンの端くれですよ、なんて調子で話が弾んでしまい、すけべ心一杯の期待感もどこへやら・・白人オネエサンの肉体美を堪能するはずが、いつの間にやら世間話に摩り替っているじゃあーりませんか。(古っ!)なんだか間抜けな結末になってしまいました。(笑)ヨメさんにバレたらどうするかって?もう、とっくにバレてますよ。(泣)オンナの勘は鋭いってか。
これでニューオーリンズの旅はオシマイ。縁があったら、ラスベガスで会いましょう!
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