Doo-Wopの深い森 2

11日にライブを控えて、こんな事をしている場合ではないヤスシですが、(笑)前回のブログに記したDoo-Wopの編集盤を作ろう、と思い立ってしまいました。(汗)本来は主要なグループについて言及すべきなのかも知れませんが、そういうのはヤスシの得意とするところではないので(滝汗)いつものようなスタイルで収録曲をご紹介いたしましょう。第1集は有名どころを意識せず、ヤスシの特に気に入ったナンバーを集めました。相変わらずマニアックで、どーもすいませぇん。(チャートに関してはBillboardのR&Bチャートを基準にしました。POPチャートの方が上回っている場合のみ、併記してあります。)

Favorites of PEPPERMINT-BOY "Doo-Wop"1 "Most favorite"

1 Will you love me tomorrow /Shirelles ('61#2 POP#1)

もう、ホントに大好きなナンバーなのですよ。イントロから切なさ炸裂!ストリングスも実にロマンティックです。サビの終わりの歌詞も泣かせます。Shirellesはガール・グループの最高峰です。そして、ヤスシ的にはキャロル・キングの最高傑作であります。

2 Most of all /Moonglows ('55#5)

なんというヴォーカルの落ち着き、なんという緊張感溢れるコーラス。シカゴの名門、Moonglowsからはスリリングなこのナンバーを。サビのベース(コーラス)のフレーズにはDoo-Wopならではのビートを感じます。これをバックに彼女を口説いたら、一発で落ちますぜ、ダンナ。(失礼)

3 Chapel of dreams /Dubs ('58)

イントロのギターから泣かせます!これをロマンティックと呼ばずになんと呼ぶのでしょう、奥様!相変わらずバカ丸出しですいません。(笑)この曲はかつて日本人でありながらDoo-Wopに憧れて靴墨で顔を黒く塗った、あのシャネルズが得意としていたナンバーでした。サビの掛け合いも力強く、美しい。

4 The masquerade is over /Harptones ('56)

Doo-Wopの七不思議の一つに主要グループの一つである、Harptonesのナンバーがただの1曲もチャート・インしていない事が挙げられるのですが、流れるようなゆったりしたヴォーカルと、重厚感のあるコーラスのアンサンブルがなんとも美しいこの曲はDoo-Wopの持つロマンティックな一面を良く表していて、オススメです。

5 A thousand miles away /Heartbeats ('56#5)

やはりヴォーカルの力量は名曲である事の最大の条件ですね。James Sheppardのヴォーカルにはなんともいえない暖かみを感じます。ベースが力強いのも特徴的で、美しいハーモニーの良きアクセントになっています。ラストのハーモニーの美しさをぜひご堪能下さい。

6 Sorry (I ran all the way home) /Impalas ('59#14 POP#2)

出だしの力強いハーモニーが特徴的です。テンポの良いサウンドと絶妙の掛け合いが聴きどころ。間奏のホーンとギターの競演もGood!親しみのある佳曲。

7 When we get married /Dreamlovers ('61 POP#10)

イントロのチャイムが最高!甘ったるいと言っても過言ではないほどのドリーミーなサウンドに引き込まれます。Doo-Wopナンバーの中でも出色のスイートなナンバー。

8 Earth angel /Penguins ('54#1)

哀愁味を帯びたヴォーカル、オーソドックスなコーラス、ブレイクで強調されるベース、と正にDoo-Wopのお手本のような名曲。当時の若者達がこの曲を教科書にして励んでいた様子が偲ばれます。

9 Under the boardwalk /Drifters ('64 POP#4)

今度のライブでヤスシが歌いますっ!(誰も聞いてないか・・)トロピカルなアレンジがGood!軽快なテンポに乗って息の合ったコーラスワークを見せ付けるところなどは、さすがR&B界の大物、Driftersの面目躍如!

10 Close your eyes /Five Keys ('55#1)

ヴォーカルとファルセットの掛け合いが実に印象的な、Five KeysのR&Bテイスト溢れるナンバー。重厚なビートと巧みなコーラスワークの融合が絶妙!

11 So much in love /Tymes ('63#4 POP#1)

後年にリメイクされ、CMでもお馴染みになった、ロマンティックなナンバー。正に渚にたたずむ男女を思わせるアレンジが秀逸。たまにはこんなBGMで奥さんの耳元で囁いてみたら?(笑)

12 I know better /Flamingos ('63 POP#107)

Flamingosも収録したいナンバーで一杯で、正直迷いましたが、引き出しの底に眠っていたカセットが奇跡的にパソコンに取り込む事が出来たので、記念に収録しました。(笑)キャリア最後期のナンバーですが、ゆったりしたテンポながら、何故かウキウキしてしまうようなこのムードがたまらないんです。

13 Pretty little girl /Chimes ('56)

前述した、シャネルズがたびたび取り上げたナンバー。彼らのステージを観なかったら、知らずに通り過ぎていたかも知れない。ヘビーなビートに乗って狂おしく?歌い上げるヴォーカルがGood!コーラスがかなり前にでているのがポイント。

14 Crying in the chapel /Orioles ('53#1)

聴く者の心をピュアにしてくれる、荘厳なムードの漂うナンバー。誠実さを感じさせるヴォーカルと隙の無いコーラスワークは、Doo-Wop黎明期の第一人者の貫禄充分。

15 That lucky old sun /Velvets ('62)

「いとしのラナ」の日本でのヒットで知られる、Velvetsの実に楽しげなテンポの良いナンバー。ヤスシが「掛け合い」と「ベースが特徴的」なナンバーいかに好きかが窺い知れる。

*文中で「ベース」と表記したものは、楽器のベースでは無く、ベースコーラスの事です。

調子に乗って収録していたら、なんと30曲!という多さになってしまいました。後半は次回にお届けします。

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Doo-Wopの深い森 1

マリーンズが全てのタイトルを総なめにしたのを見届けて、腑抜けになってしまったヤスシです。(苦笑)

最近、自分用にDoo-Wopの編集版を作ろうと思い立ったのですが、物凄い事になってしまって訳が判らなくなっています。(笑)そこで、Doo-Wopに関するお話をしてみようと思います。

Doo-Wopとは’50年代に主に黒人のグループが歌った、バックで「ドゥードゥー」などというコーラスの入ったナンバーの数々を指すのですが、ここでは主にバラードを取り上げていこうと思います。

とりあえずOldiesの入門編として最も適していると思われる、"American Graffiti "で取り上げられたDoo-Wopナンバーから・・
"Only you "というナンバーを耳にした事のある方はたくさんいらっしゃると思います。ゆみーなによると、「お風呂」のコマーシャルの定番だとか・・(笑)
Plattersの最大のヒットで、実に親しみのある、耳に良く馴染む"Only you "はヴォーカルのトニー・ウイリアムズの艶のある、良く伸びる歌声が印象的なナンバーで、Plattersの魅力を上手く引き出しています。
"Smoke gets in your eyes "(煙が目にしみる)はゆったりしたテンポのロマンティックなナンバーで、ドラマティックなエンディングが印象的です。
Plattersからは更に1曲”The great pretender"も収録されており、こちらは「ルルゥ・ルルゥ」というコーラスが印象的なビートが強調されたナンバーで、サビの終わりのブレイクでのコーラスの入り方なんかが典型的なDoo-Wopスタイルと言えるでしょう。

出だしの"Happy birthday "が印象的な"16 Candles "はイタリア系白人のジョニー・マエストロが率いるCrestsの最大のヒット曲で、スマートでロマンティックな曲調はDoo-Wopの良さを実に良く表したナンバーと言えるでしょう。恋人に捧げる1曲として、あなたも是非歌ってみてはいかがでしょう。(笑)
Doo-Wopグループとして最も古くからのキャリアを持つSonny Till&the Oriolesの"Crying in the chapel"はイントロのチャイムが実に印象的で、なめらかなハーモニーが味わい深いナンバーです。Doo-wopにはChapelというモチーフは実に興味深く、タイトルに"Chapel "がついていればまずハズレはありません。(笑)
ベースコーラスが大変特徴的なSpanielsの"Goodnight sweeheart goodnight "はDoo-Wopを代表する1曲と言って間違いなく、この切ない味わいこそ、Doo-Wopの最大の魅力である、とヤスシは断言いたします。(笑)
ジェームス・シェパードのヴォーカルとベースコーラスが印象的なHeartbeatsの"A thousand miles away "も実にロマンティックなナンバーで、「ドリーミー」と呼ぶに相応しい1曲です。
ユニークなメロディで「シュワ・シュワ」と迫る(笑)"I only have eyes for you "はFlamingosの後期の代表的なナンバーの1つで、Doo-Wopの名曲の中でも異色の1曲と言えるでしょう。
Temposの"See you in September "は「夏休み」と「新学期」というモチーフを上手くいかしたナンバーで、この映画のテーマにぴったりの1曲と言えるでしょう。この切ないムード、たまらん!

あまりにも簡単な紹介でしたので、補足としてそれぞれのナンバーのデータをご紹介しておきましょう。

"Only you" Platters (Mercury '55 R&B#1,Pop#5)
"Smoke gets in your eyes" Platters (Mercury '58 R&B#3,Pop#1)
"The great pretender" Platters (Mercury '55 R&B#1,Pop#1)
"16 candles" Crests (Coed '59 B&B#4,Pop#2)
"Crying in the chapel" Orioles (Jubilee '53 R&B#1,Pop#11)
"Goodnight sweetheart goodnight"(Vee-Jay '54 R&B#5,Pop#24)
"A thousand mules away" Heartbeats (Rama '56 R&B#5,Pop#53)
"I only have eyes for you" Flamingos (End '59 R&B#3,Pop#11)
"See you in September" Tempos (Climax '59 Pop#23)

これからどういった展開になるのか、想像もつきませんが「Doo-Wopの深い沼」にはまってしまわないよう、気をつけたいと思います。(笑)

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Monkees

monkeesbyrequest
Oldiesは私の音楽の基本になっているもので、正面から取り組もうとすると全身全霊を傾けなければなりません。なんちて・・(笑)これまで何度も挫折しているので、気楽に取り組もうと思います。
バンド関係のお友達と久しぶりにネットでお話しましたので、Monkeesを取り上げてみたいと思います。
OldiesのカテゴリでヤスシがMonkeesを最初に取り上げるのは実はそんなに唐突なことではないのです。2つ上の姉の影響で最初に聴いた洋楽、それがMonkees,という訳です。
当時ヤスシはまだ小学生でしたから、何が苦労したといっても、とにかく英語が分らなかったので、歌詞が覚えられないのです。学校で同級生と「モンキーズのテーマ」の出だしを、「ハリッカーム」違うだろ、「ヒリッカームだろ」なんてやっていたものです。(笑)あと、TVで放映されていた「モンキーズ・ショウ」を楽しみにしていました。当時外人のアーティストを見る機会など、無いに等しかったのですから、演奏シーンはそりゃぁ興奮しましたよ。たしか、当時GSの全盛期でしたから、同列に見ていたのかも知れませんね。
時が過ぎ「ロック」なるものを聞きかじり始めると、ヤスシもご多分に漏れず「演奏の出来ないモンキーズはロックじゃない」などという風評に洗脳されそうになった時期があります。更に時が流れ、ヤスシにもOldiesというものがおぼろげに分るようになると、改めてモンキーズの楽曲の質の高さに注目するようになるのです。この辺、ちょっとした「音楽の自分史」みたいですね。(笑)
そうです、モンキーズの楽曲群は珠玉のポップソングの宝庫なのです!日本でも何度か「モンキーズ・ブーム」がリバイバルしていますが、楽曲の裏づけがあるからこそのリバイバルだと思います。
今ちょうど"The Monkees by request"という3枚組のCDを聴きながら書いています。このCDたしか6000円くらいしたと思うのですが、収録曲がトータルでなんと80曲!ってなにかのコマーシャルみたいですね。(苦笑)それはともかく、東京・中野のブロードウェイにある中古CD屋さんで見かけたら、迷わずGETして下さい。(財布とは相談しましょうね/笑)
10曲に絞るの、むずかしいなー。とりあえず、私の好きなナンバーを列記したいと思います。

"Favorite of PEPPERMINT-BOY/Monkees"

1 "(Theme from)The Monkees"
2 "Saturday's child"
3 "Take a giant step"
4 "Let's dance on"
5 "A little bit me,a little bit you"
6 "The girl I knew somewhere"
7 "She"
8 "Hold on girl"
9 "(I'm not your )Steppin' stone"
10 "Look out"
11 "You just may be the one"
12 "I'm a beliver"
13 "No time"
14 "Words"
15 "Plesant valley Sunday"
16 "Star collector"

やっぱり10曲では収まらなかったですね。(笑)そう言えば"Monkey Buisiness"なるコピーバンドを組んだこともありました。改めて聴くとやっぱりモンキーズはいいですね。姉のおかげかな?(笑)
上記したナンバーの詳細については、コメント下さればお応えいたします。おねだりしてしまった・・(笑)

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